★長崎の原爆の記憶1★ 過去生小説
プルトニウムのレメディーをのんだ。
用事で電車に乗ってうとうとしてたのか。
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長崎に原爆が落ちてズル剥けになってた。
声が出ない。喉が焼ける。
助けてー。助けてー。
あーでも私はお国のために弱音ははけないのだ。
まわりは屍体だらけ。怖くてしかたない。
生きてる人を助けてあげたい。
でも今の私には何もできない。
大丈夫だよと声をかけてあげることもできない。
私は役に立てなかった。
助けてもらう資格はない。
誰かに大丈夫だよって言ってほしかった。
抱きしめてほしかった。
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気が付いたら泣いてて、マスクをしてたから
よかったけど慌てて前髪で隠してしまった。
助けてほしかったのに
自分は義務を果たしてないから言えなかったんだね。兵隊さんだから立場上余計言えなかったんだね。
以前マインドブロックバスターのモニターで
友達に見てもらったときに出てきたのが
日本家屋で土間があってって設定で
その時戦前の日本だとわかった。
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またうつらうつらして
母親に行って参りますと挨拶をしていた。
結局戦争に行く直前に長崎に原爆が落ちたようだ。
どうやらうちの娘達も関連してるらしかった。
今度はちゃんと助けるからと約束した。
助けられなかったそばにいた子供達なのかな。
起きてるのか寝てるのかわからない時間。
ほんとは小倉に落とされるところ
曇っていたらしく長崎になったと
父親が言ってたのを思い出した。
小倉に落ちてたらその時の私は生き延びていただろうし、今の私は生まれていない。
おばあちゃんは赤ちゃんのお母さんを抱きながら戦闘機の下をくぐり抜けて生き抜いた。
お父さんもなんとか逃げ延びた。
おばあちゃんはgate#88を持っているので
私の魂をここへ繋いでくれたのだと思った。
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ワープしたかのように
いつの間にか駅に着いてたので
慌てて降りて用事の順番わ待つ間に
またレメディーをのんだ。
終わって帰り道。まだなんかあると思った。